コインロッカー、荷物置き場の不足
駅や観光地で大荷物を持って移動する外国人観光客を見かけたことはありませんか?
訪日客の7割以上は個人による旅行であり、その多くは大きな荷物を自分で持って移動しています。たくさんの荷物を持ったまま観光やショッピングに行くのはとても大変ですし、躊躇したくもなりますよね。
実際、コインロッカーの空きがなく、40分も探しまわった外国人もいるようです!
コインロッカーや荷物置き場不足を解消しようと、手ぶら観光に注目が集まっています。
手ぶら観光とは
日本の優れた宅配サービスを利用して、訪日客が手ぶらで観光できることを目指しています。手ぶら観光サービスには主に以下の2つに分けられます。
配送サービス
空港、ホテル間での荷物配送サービスがあります。他にも、ショッピングをした店舗からホテルや空港に荷物を配送するサービスがあります。
一時預かりサービス
駅、空港はもちろん、預かり所と認定を受けた喫茶店、美容院、スポーツ教室など空いたスペースがある施設にスーツケースやお土産を預かってもらうサービスがあります。
手ぶら観光の3つの効果
①国内旅行の快適性・利便性向上
荷物を配送することで、空港からホテルに寄る必要がないため、直接観光地に行くことができます。最終日も、荷物は空港に配送してあるので、直前まで観光を楽しむことができます。
②消費拡大
重い荷物を持って歩く必要もなくなったので、街歩きや買い物のスケジュールに制約がなくなり、訪日客の更なる消費拡大に期待できます。
③コインロッカー等不足の解消
駅のコインロッカーを増やしたくても場所がないという問題を解決することができます。新幹線内や列車で、訪日客の荷物が通路を塞ぐという問題の解決にも繋がることが予想できます。
手ぶら観光、高まる期待
国土交通省では2020年東京オリンピック・パラリンピックを見据え、手ぶら観光を推進する事業者に対して補助金を支給しています。なんとその補助率は3分の1です。
今後はいかに訪日客にこの便利なサービスを知ってもらい、利用してもらうかが鍵になってくると思われます。