Airbnbやサイクルシェアリングなどのシェアリングサービスが急激に拡大しています。Airbnbもようやく民泊法案ができて、法整備が進みました。そんな中、世界のシェアリングサービスでAirbnbと肩を並べる自動車配車サービスのUberですが、日本での扱いはまだまだ難しそうです。詳しく見ていきましょう。
Uberとは
Uberは2009年3月にアメリカのサンフランシスコにある会社が立ち上げたアプリを使って車を呼ぶことのできるサービスです。特徴的なのは、一般の人でも登録をすればドライバーになれるという点です。ドライバー側は空き時間を使ってちょっとした副業ができ、乗客側は日本のように明確な料金設定がされていなかったり、法外な料金を請求してくるいわゆる「ぼったくり」などのトラブルを防ぐことができるため、海外では利用者が増加しています。 しかし、日本では既存のタクシー業界からの反発も強く、「白タク」になるため、試験導入されている京都北部の一部と東京以外は違法です。
違法にあたる「白タク」とは何か
白タクとは 法的定義などタクシー事業は、道路運送法上の「一般乗用旅客自動車運送事業」である。事業用自動車を示す緑地に白字(軽自動車のタクシーは黒地に黄字)、3ナンバー又は5ナンバーのナンバープレートがつけられる。自家用自動車を用いて無資格で営業しているものは白タクと呼ばれ、違法である。
wikiより
日本では許可を取っていない中で、人を送り届けてお金をもらった時点で違法になってしまいます。ただ、友達や知り合いを案内していると言わたり、ツアーの一部だとすれば、強制的に取り押さえることも難しいため、摘発は難しいのが現状です。ただ、少しずつ検挙数が増えていることも事実としてあります。
なぜ京都北部の一部と東京だけはUberが使えるのか?
東京都
本来のUberであれば、車を持っている人なら自由に登録できて、人を乗せるシステムですが、東京ではタクシー配車のみのシステムです。また、料金体系も通常のタクシーと全く同じ料金になっています。なので、白タクではないため、違法ではありません。
京都府京丹後市
バスやタクシー業者が撤退し過疎化や高齢化により、移動がままならないことから、京丹後市行政との間でUberのサービス開始が2016年5月に決定しました。こちらは東京とは違い、本来の形である一般人が人を乗せることができることができるシステムで導入されています。
他の地域では
検討やあと一歩のところで頓挫しているケースが多いようです。具体的には、福岡市での配車実験では運転手への報酬が違法の恐れがあるとして中止になりました。また、富山県南砺市との実験計画を発表したが、タクシー業界からの猛反発があり、予算を取り下げました。
もしUberの規制が解けたらどう変わるのか?
高齢者の買物難民を救える
現状の問題点
Uberで解決
外国人の行動範囲が広がる
現状の問題点
Uberで解決
今後、規制緩和はあるのでしょうか?
同じシェアリングサービスでUberとともにものすごい収益をあげているAirbnbは民泊の新しい形を作り、日本でも民泊法ができました。また、インバウンド需要としても、都会だけでなく、農業民泊などの車必須な田舎への需要はどんどん伸びてきています。そんな田舎でのインバウンド需要を支える手段の1つになりえます。そのため、法整備がなされる可能性はあります。 しかし、タクシー業界の猛反発が予想されるため、まだまだ先は長そうです。そうこうしている間に自動運転車が実装されて市場を全て持って行かれているかもしれませんね。 今後の動向に要注目です。