中国人の爆買いが収束し、「モノ消費」から「コト消費」に移り始めていると世間やアドリンクでも書きました。電化製品や高級品の爆買いは為替相場と中国側の税制により収束しましたが、「神薬」を筆頭に薬の爆買いはまだまだ続いているようです。
神薬とは
日本の薬局ならどこでも売っている常備薬が中国人たちの間で評判になり、爆発的な人気を誇っている薬の総称。
神薬12選
参天製薬
1.サンテボーティエ
小林製薬
2.アンメルツヨコヨコ 3.サカムケア 4.熱さまシート 5.ニノキュア 6.命の母A
エスエス製薬
7.イブクイック 8.ハイチオールC
久光製薬
9.サロンパス
皇漢堂製薬
10.ビューラックA
大正製薬
11.口内炎パッチ大正A
龍角散
12.龍角散
いくつかは女性用だったりと馴染みのないのもありますが、日本人で知らない人はいないような商品がほとんどを占めています。その中でも小林製薬は5品も神薬に名を連ねています。流石ですね。この小林製薬の最近の業績からどれくらいインバウンド効果があるのかを見ていきましょう。
小林製薬の最近の業績
売上高
小林製薬の有価証券報告書より
一目瞭然ですが、2015年に比べて、売上高は増加しています。
純利益
小林製薬の有価証券報告書より
純利益は前期よりもかなり良くなっています。
商品別売り上げ
小林製薬の有価証券報告書より
12神薬にあった商品の項目がかなり伸びています。
海外での売り上げ
小林製薬の有価証券報告書より
中国の40%売り上げ増はものすごいです。また、中国ばかりに目がいきがちですが、米国や東南アジアも売り上げが20%以上も増加しています。総じて22.8%も売り上げを伸ばしています。
なぜ日本の製品を買うのか
中国製品が信用できない
北京のPM2.5の大気汚染のように中国では汚染されているものが多くあります。食べ物や薬も例外ではなく、安全性という面から日本製品を買うという声もよく聞きます。
越境ECは高い
中国でも買う手段はあります。それが越境ECです。簡単に言うと通販サイトのことです。この越境ECを使えば、中国にいながら買うことはできますが、手数料を取られてしまうので、日本に来て買うよりも少し高いようです。そのため、日本に観光ついでに大量に買っていく中国人が多くいます。
まとめ
汚染問題や越境ECでの割高感などは簡単に解決できるようなものではありません。そのため、これからも中国人は日本に足を運び、大量に買っていくことが予想されます。神薬認定されれば、爆発的な売り上げを期待することができます。