以前に『【Alipay事例紹介】現金社会はもう時代遅れ?スマート化する支払い方法』で中国の支払い方法についてご紹介したように、現金を使用しないキャッシュレス決済は世界的に主流となってきています。
海外から日本に来て、使い慣れない現地通貨を使用することに不安がある人も、キャッシュレス決済であればそのような心配をせず、安心して買い物をすることが出来ます。
このように、訪日観光客の買い物事情に深く関わっているキャッシュレス化について、詳しくご紹介します。
そもそもキャッシュレス化ってどういうもの?
キャッシュレス化とは、その言葉の通りキャッシュ(現金)を必要としない決済方法です。具体的には、クレジットカード、電子マネー、ネット専業銀行などを介してお金のやり取りをすることが含まれています。 お買い物をする人にとって、現金を持ち運ばなく良いというのは荷物の軽減だけでなく防犯にもなります。 また、導入している施設にとっても現金管理のためのコストを削減できたり、訪日観光客の方ともスムーズなお会計をすることが出来ます。
こんな場所にもキャッシュレス
世界と比較してまだまだ現金が主流なイメージがある日本ですが、実はすでに色々な場所でキャッシュレス化が進んでいます。 コンビニや百貨店でのキャッシュレス決済はすでに馴染みのあるものになっていますが、神社仏閣や屋台、さらには山小屋といった現金での決済しかできないイメージが強い意外な場所でもすでにキャッシュレス決済は導入され始めています。
日本政府もキャッシュレスに力を入れている
2020年の東京オリンピックはもちろんのこと、日本人にとっても日常の利便性が高くなることが予想されるため、昨今では日本政府もキャッシュレス化を促進しています。 2014年には「キャッシュレス化に向けた方策」を発表し、その内容としては
- 海外発行クレジットカードに対応したATMの普及
- 地方の商店街や観光地等でのキャッシュレス決済対応端末の導入促進
- 公的納付金の電子納付普及
などの3点を掲げています。
外国人を狙うなら、キャッシュレス化は必須
一口にキャッシュレスと言ってもその種類は様々で、ターゲットとする訪日観光客の国に合わせた端末の導入が効果的です。
例えば爆買いなどでも注目を浴びている中国人観光客
- アリババのAlipay(アリペイ)
- テンセントのwechatpay
- 銀聯カード
などの導入が主流です。というのも、上記の3つが中国の電子決済を支えていると言われるメジャーなキャッシュレス決済方法だからです。
この他にも、北欧諸国では
クレジットカードが最も一般的なため、海外発行のクレジットカードに対応することが必要になります。
いずれにせよ、現金支払いのみよりは集客効果があり
キャッシュレス対応のお店と現金でのみ支払い可のお店、2つ並んでいたときに訪日外国人がどちらでの支払いを好むか、つまりはどちらのお店を利用したいと考えるかは一目瞭然です。 このように、訪日観光客の購買を促すためにもキャッシュレス化はこの先ますます主流となってくるでしょう。