VR、ドローンなどの最新技術を取り入れたインバウンド対応

近年AIやロボットなどの最新技術がどんどん伸びてきています。

インバウンドにおいても案内ロボットの導入やARなども発展してきています。今回はそんな最新技術の中でも旅マエのコンテンツとして注目されているドローンとVRの事例を紹介したいと思います。

ドローンとは

無人で遠隔操作や自動制御によって飛行できる航空機の総称。ヘリコプターのようなプロペラが複数あるものを挿す場合が多い。

VRとは

Virtual Reality(バーチャルリアリティー・仮想現実)の略称。ゲームなどの仮想の世界を、現実世界のように感じることができる技術。ゴーグル型のディスプレイを装着して映像などを見ることが多い。

ドローンとVRを活用した事例

ドローンとVRを活用し、鎌倉の空を新たな観光資源に

これまで観光資源として空は活用されることはなく、そのような認識も薄かったことに着目した(株)シアンが開発した「空力車」サービスは、ドローンで撮影した映像を元にVR技術を利用することで鳥の目線で空からの鎌倉観光体験が出来るというサービスです。
VRゴーグルを装着して体験するこのサービスは鳥の目線で現地を楽しむ観光体験を提供するもの。ガイドとのコミュニケーションも楽しむことが出来る他、飛行中に撮影も可能でダウンロードによって画像提供も行っています。

障がい者やインバウンド向けバリアフリー観光

(株)シアンはVR技術によって、歩行による移動が難しい方でも展望台からの眺望を楽しめるような体験を提供することが可能になる等、VR技術の活用方法をバリアフリー観光サービスとして提供できる点を強調し、バリアフリー観光を障がい者やインバウンド向けに提供する「ゲストハウス彩」と連携、鎌倉の街の魅力を発信していくとしています。
今後のプランとして360度カメラを設置したドローンからの映像を地上で体験できるようなサービスを検討しているそうです。

VRを用いたインバウンドプロモーションの事例

360°VR動画をYoutubeで公開

日本政府観光局(JNTO)は、360°VR動画を活用したインバウンドプロモーションをYoutubeで公開、対象国をイギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペインの5カ国として日本文化の魅力を体験してもらう試みをしています。

この360°VR動画、「JAPAN – Where tradition meets the future VR」の第一弾は再生回数の累計が1300万回を突破し、2018年1月16日からは第2弾の配信が始まりました。

動画の中では日本を代表する観光スポット、「東京タワー」、京都の「嵯峨野竹林」や「伏見稲荷大社」、小豆島の「エンジェルロード」などを紹介している他、「歌舞伎」、「相撲」、「UFOキャッチャー」等を紹介し、日本の文化の多様性を紹介しています。

VRを活用した乗換案内で利便性向上

訪日外国人観光客の移動手段となる鉄道や地下鉄ですが、都市部の鉄道・地下鉄網は非常に複雑で外国人観光客にとって親切とは言い難いものがあります。

そこで案内表示の多言語対応などの対応が進められていますが、関西国際空港からの送客を担う南海電気鉄道の主要駅の乗り換えを360°VRコンテンツを活用した多言語表示によって案内するサービスが2018年3月より始まりました。このサービスはVRコンテンツ制作ソフト「スペースリー」を販売している(株)スペースリーと多言語表示サービス「QR Translator」の開発と運営を手掛けている(株)PIJINが手掛けるもので、
複雑な駅の構内に360°VR表示で外国人観光客の言語に合わせて案内を表示することが可能となるこのサービスですが、英語、中国語、韓国語、フランス語等14言語に対応し、訪日外国人観光客の利便性を上げるとともに案内所の混雑の緩和にも役に立つと期待が集まっています。

まとめ

VRやドローンをインバウンドに活用した事例は出てきていますが、その多くはドローンやVRによって得られる通常では味わえない感覚、体験を通してプロモーションをする、という切り口のようです。

一方、VRやドローンを利用したアクティビティといえばゲームやアミューズメント方面が多く、必ずしもインバウンドが対象というわけではありませんが、今回紹介した鎌倉での事例のような観光地そのものの魅力を再確認、再評価したり、物理的に旅行が難しい人でも旅行を疑似体験できるというような観光に直結した試みも出てきています。

観光案内、乗換案内といった実務上での利便性向上への活用等、VRのインバウンドへの活用はこれからも開発、活用法の模索が必要なようです。