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未来のタクシーへ向けたイノベーション

訪日外国人観光客にとって移動手段として重要なタクシーですが、多言語対応が遅れていたり、決済手段が限られていたりする等の指摘を受けています。
日本でのタクシー事業は許可制のため、Uberに代表されるライドシェアサービスと今のところ競合していませんが、従来からのタクシー事業者各社に危機感を与え、サービス向上への刺激となったことは間違いありません。

今回はタクシー業界で起きているイノベーションについて見ていきましょう。

ロボタクシーが英語・中国語で観光案内

インバウンド増の影響は京都にも押し寄せています。京都での観光タクシー需要の高まりに対応すべく、エムケイは外国語で観光案内ができるドライバーの養成を行う等、利便性向上を目指していますが、2018年9月17日から、シャープ製のコミュニケーションロボット「RoBoHoN(ロボホン)」を活用したインバウンド向け旅行商品、「京の『ロボ旅』タクシー」のサービスを開始しました。

英語と中国語に対応したロボホンは位置情報を元にして観光情報や歴史、文化等を音声で案内することが可能で、旅行者と共にタクシーに乗車する他、下車後も帯同することで観光を一緒に楽しむことができます。

配車アプリと決済システムで利便性向上

海外では一般ドライバーによる配車サービスがライドシェアとして人気を集めています。ライドシェア業界最大手・Uberも日本に上陸しましたが、いわゆる白タクに相当するのではという指摘を受け、現在は東京都内で営業許可を取得した車両による配車サービスを行っています。

日本におけるライドシェア問題は一旦鎮静化したものの、配車アプリによる手配から決済までの利便性の高さはタクシー業界にとって大きな刺激となったことは事実です。
全国47都道府県のタクシー会社各社が参加する配車アプリ、「全国タクシー」は500万を超えるダウンロード数でタクシーを手軽に手配できるプラットフォームとなっています。
決済についても利便性の向上が図られており、クレジットカードによる事前決済の他、広告配信を行うタブレットに表示したQRコードによる決済が可能な『JapanTaxi Wallet』を東京都内4,500車両に設置、2018年7月から全国展開をスタートしました。

その他、JapanTaxiでは利用者の多い交通系ICカードでの決済や電子マネーにも対応する機能を持った決済機付きタブレットを独自開発し、2020年までに全国のタクシー車両の4台に1台にあたる合計5万台への搭載を目指しています。
これによってUberのような配車と決済の利便性の高さに加え、多彩な決済に対応するという点でタクシーは更なる進化を遂げそうです。

自動運転タクシー

タクシー業界における最大の変化と言えそうなのが自動運転タクシーです。
自動運転タクシーについては以前の記事で触れていますが、実現した場合には下記のようなメリットが得られそうです。

メリット
・ドライバーの人件費が掛からず普及期以降は料金が安くなる
・音声認識によって外国語対応が可能
・人材不足の解消

自動運転が普及するまでには技術的に超えるべき壁がまだありますが、現在ネックとなっている外国人観光客への対応や慢性的な人材不足等の問題を解消することができそうです。
また、ドライバーの人件費が抑えられる分、タクシー料金が安くなる可能性がある。

解決すべき課題についても押さえておきましょう。

デメリット
・事故の際に責任の所在がはっきりしない可能性
・自動運転システムのセキュリティ問題(ハッキングやテロに悪用される)
・タクシードライバーという職業がなくなる

最大の課題は安全性の確保です。事故を起こさないための制御技術が成熟していることが自動運転普及の大前提ですが、テロや犯罪行為に悪用される可能性もあり、クリアするべき課題はまだ残っています。

まとめ

2020年には東京オリンピックを控え、更に多くの外国人観光客を迎える日本ですが、交通手段としてタクシーの重要性は更に高まっています。
言語対応や決済手段の多様化等、サービス向上に向けた試みが進められているタクシー業界の進化には今後も注視していきたいものですね。

 

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