【事例紹介】人気飲食店から学ぶインバウンド成功の秘訣

インバウンドの成功事例というとドラッグストアや化粧品メーカー等の活躍が目につきますが、個人店や小規模な事業者のインバウンド戦略という切り口で見た場合には成功事例として参考になるケースが少ないのが現状です。
そこで今回は小規模ながらインバウンド集客に成功している飲食店にスポットをあて、成功の要因について見ていきます。

5坪のコーヒースタンドがインバウンドに大人気

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東京都渋谷区に店を構える「ABOUT LIFE COFFEE BREWERS(アバウトライフ コーヒーブリュワーズ、ALCB)」はわずか5坪の極狭コーヒースタンドですが、海外メディアからも注目を集めるインバウンドに大人気のコーヒースタンドです。

インスタグラムがきっかけ

ALCBが注目を集めるきっかけとなったのは2014年に始めたインスタグラム。
オーストラリアやNY、北欧などのコーヒーショップを始め、各国のコーヒーギークとの相互フォロー、海外のお店の投稿に“いいね!”するなど、海外とのコミュニケーションを積極的に行った結果、個人店としては日本で2番目となる4万6000人のフォロワーを獲得しています。

インスタグラムの活用について、個性的なツーリストには写真を撮らせてもらい、公式ページでポストしたり、
フォローするとクッキーがもらえるキャンペーンを実施したりと、様々な工夫をしているそうです。

また、外国人・日本人に関わらず常にフラットでフレンドリーな接客を心がけていることがコミュニケーションの心地よさを生み、評価につながっているのでは、とマーケティング担当の松宮氏は語っています。

訪日前の外国人へアプローチしたハンバーグ店

訪れる外国人観光客の6割が韓国人、次いで台湾、中国という福岡のハンバーグレストラン「極味や(きわみや)」はインバウンド層の指名買いにアプローチしました。
訪日外国人の多くは来日前にインターネットを使って情報収集し、「買物リスト」や「行く場所」決めることから、事前に情報が発信されていることは非常に重要です。
「極味や(きわみや)」の場合、韓国人観光客の個人ブログで取り上げられたことがきっかけで韓国人が多く訪れるようになり、帰国後にまたそれぞれが個人ブログで情報発信してくれる、というサイクルが上手く回った結果、来店者の9割が韓国人ともいわれるほどの行列店となっています。

SNSやブログ等、適切な媒体選びが重要

このように「買い物リスト」や「行く場所リスト」に乗ることはインバウンド集客において大きな優位性がありますが、韓国の場合は個人ブログが効果的なように中国では「微信(We-chat)」や「微博(Weibo」が人気のSNSとなっている等、アプローチする国によって情報収集に使われるメディアが何なのか、把握した上で施策を実施する必要があります。

2016年 外国人に人気の日本のレストラン1位は中華レストラン

外国人に評価されそうな日本のレストラン、と言われて思い浮かぶのは寿司や和食等の伝統や文化を感じさせるお店ではないでしょうか?

しかし、旅行口コミサイト・トリップアドバイザーが発表した「外国人に人気の日本のレストラン ランキング2016」によると、1位は岐阜県高山市の庶民的な中華レストラン、「平安楽」でした。
ほとんどのメニューが1000円以下というリーズナブルな価格設定の「平安楽」ですが、外国人観光客からの評価が高いのには理由があります。

英語対応

英語の料理メニューはもちろんですが、英語が話せる従業員いて、会話の中から自分の望んでいる料理のニーズをしっかりと汲み取ってくれるという点が評価されています。

ベジタリアン向けメニューが充実

平安楽では15年前からベジタリアン向けのメニューを用意しています。に対応してきました。魚介ベースのダシを使わず、昆布ダシを使用して具に肉を使わないベジタリアン対応のラーメン等は代表的な例ですが、小麦粉アレルギーの人には米粉ラーメンを提供するなど、外国人のニーズを理解し、メニューに反映させている点が重要です。

フレンドリーな接客

スタッフによるフレンドリーなコミュニケーションも高い評価の理由の一つです。
自宅のようにリラックスできる環境や接客だという評価を得ているのは、外国人観光客の目線に立ち、観光や食事を楽しんでもらいたいというホスピタリティーが結実しているからではないでしょうか?

まとめ

3つのケースについて見てきましたが、それぞれきちんと行動をした結果が集客につながっていることがわかります。しかし、ただ海外から集客したい、アクションするだけではなく、きちんと“どうなりたいか、どうあるべきか”を検討した上で最適な施策を実行することが重要です。
規模が小さいから、予算がないから、とインバウンドに対してのプロモーションをあきらめていた飲食店や小規模事業者の方も、今回の記事を参考にインバウンド集客について考えてみてはいかがでしょうか?