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【スキー人気の裏側】訪日外国人の山岳遭難急増と対策

スキーが目的で冬の日本を訪れる外国人観光客が増加しています。過去にもガーラ湯沢、ハクバ・バレー、奥伊吹スキー場などの事例を紹介する記事を載せていますが、同時に対策が必要な課題があることも明らかになっています。

増加する遭難事故

2018年に全国の山で遭難した人数は過去最高となる3129人を記録しました。
増加の背景には外国人の大幅な増加があり、バックカントリースキーと呼ばれる未整備の山中を滑るスキーをしていての遭難が目立っています。
欧米で人気のバックカントリースキーはコースを外れたところを滑るため、新雪や大自然を満喫できるという点が魅力と言われています。

日本の雪質が評判となり、訪日スキー客が増加

日本山岳ガイド協会理事長の磯野氏によると、訪日スキー客の増加には日本の雪質がネットで評判になったことでバックカントリースキーを愛好する外国人が訪日するというケースが数年前から増えているそうです。
昨年の外国人遭難者数は169人でしたが、66%が訪日旅行者で、このうち55%がバックカントリースキーを楽しんでいる最中に遭難しています。
同協会では対策として遭難の際に自治体や警察と連携できる多言語対応の無料サービス「Compass(コンパス)」をウェブ、アプリで提供し、外国人に利用を呼びかけています。

山岳遭難を防ぐための対策とは?

観光庁が平成28年度に行ったインバウンド対象の消費動向調査によると、次回の訪日旅行でしたいこと、として17.1%がスキー・スノーボードをやってみたいと回答していることから、将来性が期待できるとされています。
今後もスキーやスノーボード等を目的として訪日するインバウンドが増える可能性が高く、対策が必要となりますが、下記のような遭難しないための注意点を啓蒙すること等が考えられます。

・技術や経験、体力に合わせたコース選び
・トラブル発生時に途中からでも下山できるようにコースを把握、安全な計画を立てる
・十分な食料と飲料、装備を持つ
・携帯電話や無線機、予備のバッテリーを持つ
・地図やコンパスを持つ
・複数で行動する
・視界や体調が悪くなったらすぐに引き返す

これらの項目はスキーだけでなく、登山などの際にも確認が必要で基本的なものですが、自分は大丈夫、と判断を誤ってしまうことが多いです。

ニセコスキー場はルール化で事故防止

より具体的な対策を講じているのがニセコスキー場です。
ニセコスキー場ではバックカントリーのコースを11コース用意していますが、スタッフが毎朝見回り、危険がないと判断したコースだけを開放するというニセコルールを2001年から運用しており、雪崩事故はこれまでに1件も起きていないといいます。

まとめ

スキー場が観光資源として海外にアピールできる、ということは喜ばしいことですが、それによって起こり得る遭難事故等の可能性を限りなく低くする努力をする必要があるでしょう。
ニセコのバックカントリーコースの事例のようにスキー場単位でバックカントリースキー客に対してはなんらかのルールを設定する、というような実効性のある対策を行い、遭難を防ぎ安全にスキーを楽しめる環境を整えることがスキー目的のインバウンド客の増加と維持に繋がるのではないでしょうか。

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