【2019年インバウンド調査】台湾・香港の春節動向

1年を通して多くの訪日外国人観光客が訪れるのが春節(旧歴の正月)です。
今回は春節を前に台湾、香港からのインバウンド動向について調べてみました。

台湾人、香港人の訪問先ランキング

まず、アウンコンサルティング(株)が観光庁が行った2017年度の訪日外国人消費動向調査を元にまとめた台湾人、韓国人の訪問先ランキングを見ていきましょう。

台湾人の訪問先ランキング

1位に大阪、2位に東京が続いていますが、3位の千葉は東京ディズニーリゾートの影響と考えられます。

1位 大阪府
2位 東京都
3位 千葉県
4位 京都府
5位 北海道

香港人の訪問先ランキング

1位 大阪府
2位 東京都
3位 京都府
4位 京都府
5位 沖縄県

台湾とほぼ同じランキングですが、北海道のかわりに沖縄県がランクインしていますね。

日本語での検索ランキング

続いて日本語での検索ランキングを見ていきましょう
今回の調査では、台湾、香港からの訪日者数上位25位までの都道府県の観光地100ヵ所をランダムに抽出、春節時期の検索数(期間:12〜2月)を対象として調査を行っています。

台湾

1位の軍艦島ですが、観光地としての軍艦島だけではなく、2017年に公開された韓国映画「軍艦島」の影響があると考えられます。

1位 軍艦島  26,396
2位 石垣島  20,415
3位 明治神宮 12,419
4位 金閣寺  10,720
5位 通天閣  7,097

香港

香港での検索数も1位が軍艦島ですが、これも台湾と同じ理由だと考えられます。

1位 石垣島 14,932
2位 軍艦島 4,534
3位 屋久島 3,500
4位 洞爺湖 2,512
5位 小豆島 2,429

春節シーズンの検索数増加率ランキング

次に春節シーズンの検索数の増加率を見ていきます。
2018年の1年間の月間平均検索数と、2017年12月から2018年2月の月間平均検索数を比較したところ、以下の観光地の増加率が50%を超えています。

台湾

軍艦島は除外するとして、3位の小樽運河、4位の地獄谷野猿公苑と雪景色に定評のある観光地に注目が集まっているようです。

1位 軍艦島 90%
2位 別府温泉 76%
3位 小樽運河 62%
4位 地獄谷野猿公苑 60%

香港

香港の場合も2位に地獄谷野猿公苑、3位に小樽運河、4位に白川郷と台湾とほぼ同じ傾向が見られます。

1位 軍艦島 103%
2位 地獄谷野猿公苑 86%
3位 小樽運河 80%
4位 白川郷 62%

台湾、香港に共通している傾向として冬も比較的暖かく雪が降らないせいか、北海道・小樽運河や、長野県・地獄谷野猿公苑、岐阜県・白川郷などの雪景色が楽しめる観光地への興味が集まっていることが挙げられます。

まとめ

台湾、香港の春節について検索ボリュームから推察すると、自国にはない文化を楽しみたいという傾向があることがわかりました。
このようにインバウンド誘致のためのプロモーションを効果的に行うためには対象国の文化に対して観光資源が有効かどうか、季節要因も考慮した上で検討する必要があります。
2019年の春節は2/4(月)から2/12(火)です。今年も来年も増加が見込まれるインバウンドに対してしっかりアプローチしたいものですね。