インバウンドを迎えるにあたってどのようなコンテンツが評価されているのかを知ることは重要ですが、日本人が自国の文化について評価をするのは意外と難しいものです。
そこで今回はインバウンド目線で見た日本のお正月の食文化についてのアンケート調査を見てみましょう。
お正月に日本で挑戦したい食文化とは?
今回参照したのは世界の料理を現地で学びたいという旅行者と家庭料理を教えてくれる地元のホストをマッチングするサービス、「airKitchen(エアキッチン)」が行ったアンケートです。 このサービスを利用している外国籍のユーザーのうち、20から60代の男女298名が対象のこのアンケートですが、「お正月に日本で挑戦したい食体験に関する意識調査」について、単一解答をしてもらったものです。
お正月に挑戦したい日本の食文化は?
では、さっそく結果を見ていきましょう。
1位:お寿司作り
1位になったのはお寿司作りで、全体の33.2%を集めました。
日本食といえば寿司、というイメージは国内外問わずあると思いますが、そのイメージのままの結果と言えます。
airKitchenが提供している料理教室の中でも、最も外国人に人気があるメニューの一つが寿司ということからも納得の1位ですね。
2位:餅つき
日本の正月といえば餅つきのイメージがありますね。かつてはどこの家庭でも行っていた餅つきですが、今では日本人でも体験したことがないという人も少なくないはずです。
日本の文化を紹介する動画などで餅つきを見て、体験してみたいという人が多かったようで、24.5%の回答を集めました。
外国では見ることのない道具や大きな動きなど、確かに日本ならではの文化でやってみたい、と思わせる魅力が餅つきにはありますね。
3位:そば打ち
うどんやラーメンなどと共に日本の麺食文化を代表しているそばですが、お正月には年越しそばを食べる、という日本の風習が知られているのかもしれませんね。
日本人でも趣味としてそば打ちを嗜む人は少なくありませんが、おいしいそばを味わったら今度はそば打ちをやってみたい、というニーズは人種を問わずあるようで、今回のアンケートでは18.1%を獲得しています。
4位:おせち作り
お正月の日本の食卓を彩るおせち料理ですが、海外の人に人気です。
お正月に調理をしなくても済むようにと工夫を凝らして作られたおせち料理ですが、たくさんの種類の料理を味わえるという点や箱に入った見た目もインパクトがあると感じるインバウンドが多いみたいですね。
5位:屋台食べ歩き
お正月といえば初詣ですが、たくさん出ている屋台で食べ歩きを体験したい、という声がありました。
屋台というとやきそば、たこ焼きなどが思い浮かびますが、味そのものだけではなく、正月の初詣の雰囲気も込みで体験してみたいということではないでしょうか?
まとめ
今回のアンケートはお正月と食文化がテーマでしたが、2位以下はどれも見た目の訴求力が強いものが並んでいますね。これらはインバウンドに対してプロモーションする場合に見せやすいということもありますが、体験したインバウンドがSNSで配信したくなる、という要素があるということも見逃せません。 また、5位の食べ歩きのように食そのもの+シチュエーションという組み合わせが価値に繋がっているという事例を考えると正月に限らず様々な季節のイベントと食をはじめその他の観光資源と組み合わせることでよりアピールしやすくなるのではないでしょうか?インバウンド誘致でお悩みの方は参考にしてみてはいかがですか?