2月上旬時点で新型コロナウイルスについての記事をこのブログでも掲載しています(『新型コロナウイルスの影響で日本人の客足減少も』)が、
約1ヶ月が経過した3月上旬ではさらに感染が拡大しています。国単位での渡航制限が行われる他、日本国内でもイベントの自粛や休校などの感染防止対策が行われています。
外国人観光客だけではなく、日本人も減少
新型コロナウイルスの感染源と考えられ、感染者が爆発的に増加した中国・武漢市では大規模な隔離を行った他、中国全土から海外への渡航を制限・自粛しました。その結果、本来は多くの中国からの観光客で賑わうはずだった春節期間中の日本の観光地は閑古鳥がなくという事態になりました。 しかし、減少したのは外国人観光客だけではありません。 日頃、中国人観光客を中心としたインバウンドで賑わう新宿は量販店やデパート等、人出が減少したことがすぐにわかる状況ですが、もともと外国人観光客はほとんどきていなかった、という新宿・歌舞伎町のあるバーでは日本人の常連客の足も遠のいている、と嘆いています。
飲食店にも影響が及ぶ
日本国内でも感染者が増加している中、不要不急の外出を避ける人が増えている影響もあり、観光地だけではなく、飲食店も客足が減っています。 特に新型コロナウイルスへの危機感から多くの人数が集まる場所が好ましくない、ということから居酒屋やレストランなどの団体予約がキャンセルされるなど、深刻な影響が出ています。
テーマパークも休園
新型コロナウイルスの国内感染が広がる中、多くの人々が訪れるテーマパークも感染防止のために臨時休業期間を設けています。
東京ディズニーリゾート
臨時休業期間:2020年2月29日(土)~2020年3月15日(日)
“夢と魔法の王国”というコンセプトの東京ディズニーランドと“冒険とイマジネーションの海へ”がテーマの東京ディズニーシーですが、上記の期間は臨時休業となりました。
ユニバーサルスタジオ・ジャパン
臨時休業期間:2020年2月29日(土)~2020年3月15日(日)
大興奮のライドアトラクションやショーなど、ワールドクラスのエンターテインメントが楽しめる巨大テーマパーク、ユニバーサルスタジオ・ジャパンも2週間の臨時休業です。
東映太泰映画村
臨時休業期間:2020年3月2日(月)~2020年3月13日(金)
ドラマや時代劇、映画で使われる20以上の施設があり、撮影風景や舞台裏まで見ることができる他、時代劇の登場人物に変身できる「扮装写真館」や忍者気分を体感できる「レーザーミッション脱出の城」など、アトラクションも充実している東映太泰映画村も残念ながら約2週間の臨時休業を行います。
まとめ
2020年にインバウンド数4000万人という政府目標が危ぶまれる中、国内での感染を終息させることが急務となっていますが、観光公害が発生していた京都では多くのインバウンドが訪日旅行をキャンセルした結果、かつてのような落ち着きを取り戻した街を懐かしむ声も聞こえています。 これを機会にインバウンドに頼りの日本の経済を見直す必要があるのかもしれません。