東映太秦映画村(以下、映画村)といえば様々な時代劇映画やドラマの撮影が行われていることで有名で、日本人には知名度の高い観光スポットです。
また戦隊モノやプリキュアなどの東映コンテンツの特撮や人気アニメに関連したイベントも多く、子供から大人まで幅広い層が楽しめるテーマパークです。
そんな日本文化をまるごと詰め込んだような映画村ですが、外国人集客に力を入れてこなかったため、外国人観光客には知名度が低く、インバウンド全盛期にその恩恵を受けることができていませんでした。
また外国語での外国人観光客を迎え入れる体制も整っておらず、当時来村されていた外国人観光客の方々は来村客全体の10%に満たない数で外国語対応も充分にできる環境が整ってはいませんでした。
まずは外国人の方を受け入れる、接客できるような体制を作り上げること、そして外国人の来村者を増やす施策を実行すること、この2点を達成する目的で設置された多言語インフォメーションセンターの設置を提案した弊社担当者上治に話を聞きました。
導入の目的
- 外国人観光客に向けた情報発信を行う外国語SNSの運用
- 外国人観光客を集客するための体制整備とSNS運用による情報発信(提案)
抱えていた課題
- 外国人観光客への集客に力を入れてこなかったため、外国人には知名度が低く、インバウンド全盛期にその恩恵を受けることができていなかった
- 外国語対応などの外国人観光客を迎え入れる体制も整っておらず、当時少なからず存在した全体の10%ほどの外国人観光客の対応も充分にはできていなかった
課題解決に向けた取り組み
Q:外国人に映画村の魅力を効果的に発信し集客するには、どうすれば良いのでしょうか?
A:映画村は、外国人に人気がありそうなアトラクションやコンテンツを多く持っていました。しかし、ターゲティングの時点で外国人にはあまり重きをおいてこなかったため、当時のインバウンド全盛期に遅れをとっていました。
その問題の根本は、映画村を利用する外国人客が少なかったため、外国人観光客に対応する体制が構築できていなかったことにありました。そうなると、せっかく外国人を増やすためにSNSを利用して集客しても対応することができません。
そのため、外国人観光客への対応や体制を整えた後に集客に挑むべく、多言語インフォメーションセンターの設置とSNS運用での集客を一挙に担う提案をしました。
多言語インフォメーションカウンターには、多言語での対応が可能な弊社スタッフが常駐し、映画村のスタッフとして外国人観光客が来村した際の対応を担当します。
また、同じ常駐スタッフがSNSを利用した映画村の情報発信を行うことで、よりリアルで最新の情報を発信できる、まさに一石二鳥でコストを抑えたサポートを可能にしました。
多言語インフォメーションセンターに寄せられた問い合わせ内容は、映画村本部に共有することで今後の対応の改善を促しました。これに加え、常駐スタッフの外国人目線、運営側目線での意見を活かし、映画村側と連携をとりながら企画運営などのコンサルティングのサポートも提供することができました。
さらにSNSを利用しての情報発信だけでなく、映画村のWEBサイトについても英語・中国語に対応した多言語サイトの制作を提案することによって、より効果的な情報発信と集客を目指しました。
→映画村多言語サイトリニューアルの事例はこちら
導入効果
- 月平均約1000件の外国人観光客の受付対応
- 映画村の外国語のFacebookページの立ち上げと定期的な情報発信の代行
- アドリンクスタッフの外国人目線の意見などを参考にコンサルティング業務の実施
- 映画村が外国人向けのイベントを開催したい場合、常駐スタッフの外国人目線&運営側目線を活かし、映画村側と連携をとりながら企画運営やコンサルティングの実施
これまでの経験を活かして
Q:アドリンクだからできたこととは?
A:これまでに、対面及び非対面の両方で通訳・コンシェルジュの業務を長くやってきた経験を活かすことができたと考えています。
また、各事業において多言語での対応経験が豊富で、同時通訳が可能なレベルの外国人スタッフが約40名在籍していたため、今回の多言語インフォメーションセンターの導入から運営までスムーズにできました。
インバウンド流行の兆しを見せていた2014年から日本で先駆けてレンタルタブレットを利用した3者間通訳サービスをスタートさせたり、大手百貨店や自治体などで多言語の通訳・コンシェルジュサービスを長く展開してきたアドリンクだからこそできたサービスであると思います。