三重県鳥羽地域内において、飲食店、物販、宿泊施設や体験施設などの訪日外国人観光客の受け入れ体制が十分ではありませんでした。それ以前に鳥羽地域を訪れる外国人観光客が、具体的に何を求めているか、どのようなニーズを抱いているか、消費傾向などの情報が把握できていませんでした。そのため、どういったインバウンド対策をとればいいのか分からない状態でした。また、的確なニーズを捉えるための調査を実施する必要がありましたが、鳥羽商工会議所内に海外調査を実施する体制が整っていませんでした。
これらを解決するための提案等について伺いました。
導入の目的
- 地域における外国人観光客の受け入れ体制の構築
- 鳥羽地域を訪問する外国人観光客のニーズ調査
抱えていた課題
- 外国人観光客がどのようなニーズを求めているのか分からなかった
- 外国人観光客へ適切な対応ができていなかった
- 海外調査をする体制が構築されていなかった
課題解決に向けた取り組み
Q:三重県鳥羽地域内において外国人観光客のニーズを調査するには、どうすれば良いのでしょうか?
A:まずは、現状で外国人観光客に対して適切な対応ができているのかどうか及び適切な対応ができていないのであればどこに問題があるのかを見極めるため、外国人モニターツアーを提案しました。
外国人モニターツアーを実施することによってインバウンド対応の課題を視察することにしました。東アジア、東南アジア、欧米から各1名ずつ選出した外国人スタッフが調査対象地域へ訪問しました。2泊3日で受入環境をモニタリングし、対象企業や自治体を含めてインバウンド対応に対する課題点等をディスカッションしました。
調査対象は飲食店、物販、宿泊施設、体験施設など多岐に渡り、調査終了後にはインバウンド対応報告レポートを作成し、依頼主に提供しました。
導入効果
- 外国人目線で受け入れ体制を見直すことで、現状の改善点を見出し、今後のインバウンド対策に必要な情報を共有できた。
- 調査対象にとって有効なマーケティング施策を準備し、訪日客のニーズに応じた商品や製品を提供できるようになった。
- 調査対象地域のインバウンド対応への意識の改善にも繋がった。
- 看板やサインなどの標識の多言語化、Webサイトの多言語化、外国人にわかりにくい導線(例 バスの乗り方、切符の買い方、温泉の入り方)を改善した。
これまでの経験を活かして
Q:アドリンクだからできたこととは?
A:相談内容に対して、効果的な施策を打ち出さなければ意味がありません。最も効果的な施策を提案するためには、マニュアル化された共通の施策を打ち出すのではなく、個々の案件に対応したオーダーメイドで提供することが肝要であると認識しています。
我々アドリンクでは、これまでに多数の案件を解決して来た実績がありますので、本案件に対する効果的な施策を提供することが可能でした。
また、独自の外国人コミュニティから多国籍の外国人スタッフを迅速に手配することができました。外国人スタッフの観点は日本人の観点とは異なっていますので、外国人観光客のニーズに応えることができます。なお、日本在住の外国人スタッフのため、海外渡航費などの交通費を削減することが可能でしたので、安価に対応することができました。