オリンピックイヤーとなる今年、2020年ですが、ビッグイベントで訪日したインバウンドにリピーターとして何度も訪日してもらうためには魅力的な観光コンテンツが必要です。
そこで今回は株式会社アクティビティジャパンが発表したランキングからインバウンドが訪日して何を楽しんでいるのかを見ていきましょう。
2019年のアクティビティランキングとヒット予測
「2019年度人気アクティビティランキングと2020年ヒット予測」と題されたこのランキングは訪日外国人観光客が何を求めて来日しているのか、どのようなレジャーを楽しんでいるのかなどを紹介しています。 まずは種目別のランキングから見ていきます。
種目別ランキング
種目別で1位と2位はどちらも沖縄県のシュノーケリングと体験ダイビングでした。 国内を代表するビーチリゾート地・沖縄ではこの他にも様々なマリンアクティビティが楽しめますね。 3位は着物レンタルですが、京都の祇園や東山など、観光名所を着物姿で巡るという体験が人気の秘密のようで、京都という部分に大きな付加価値がついていると言えますね。 その他、滋賀県湖の中に鳥居を構え、絶景スポットして知られる白髭神社を眺めながら楽しめるスタンドアップパドルボード(SUP)や、雄大な鳥取砂丘を上空から楽しめるパラグライダー体験等のSNS映えするアクティビティも人気となっていました。 4位に入った陶芸体験は大阪市内の天王寺・阿倍野周辺で行われているものですが、旅の隙間時間や帰国前の空き時間などを有効活用できる、という理由で人気となっていました。
トリップアドバイザーのランキングでは?
海外旅行に関する口コミ情報を元にホテルやアクティビティの予約や旅行プランを立てることができる世界最大級のプラットフォーム、トリップアドバイザーでは各種ランキングを発表していますが、過去に紹介した『トリップアドバイザーで大人気!なぜ外国人は日本の料理教室に足を運ぶのか?』の2018年度の日本の体験・ツアーランキングとの比較をしてみましょう。 過去記事ではランキングの中から料理教室にフォーカスした内容でしたが、ランキング全体を5位まで紹介します。
1位はキャラクターに扮してカートに乗り、街中を駆け抜けるというアクティビティ、マリカーでした。マリカーは東京都内でも品川、秋葉原、渋谷などに店舗がある他、大阪や沖縄でもサービスを展開しており、外国人を中心に高い人気を集めています。 2位はフクロウとのふれあい体験ができるアキバフクロウ、3位は日本の家庭料理の作り方が学べるユカズジャパニーズクッキングが入っています。 4位はタクシー会社のサービスですが、英語が堪能なドライバーが運転だけではなくガイドも兼任し、寺社仏閣の案内や日本の文化・習慣を説明してくれるというキメの細かさが人気の秘密のようです。 5位は着付けをしてもらい、茶の湯を楽しむという日本文化に触れることができるアクティビティでした。
まとめ
アクティビティジャパンのランキングは同社が提供しているアクティビティに関してのものとなるため、トリップアドバイザーのランキングとは違いがあります。 訪日を検討するインバウンドの多くがトリップアドバイザーを参考にすることを考えるとこのランキングに入っているアクティビティにさらに人気が集まる、という傾向があるかも知れませんね。 インバウンドの地方誘客を考える場合、トリップアドバイザーのランキングを参考に 考えてみてはいかがでしょうか?