フランスのタイヤメーカー、ミシュランといえば世界的な旅行ガイドを発行していることでも知られています。
今回は2020年2月17日に出版された「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」改定第6版について見ていきます。
日本の見どころが157箇所追加
ミシュランと聞くとグルメガイドが思い浮かぶ人が多いかもしれませんが、ミシュラン・グリーンガイドは観光地、景勝地や史跡などを対象として掲載する旅行ガイドです。おすすめ度を星で表現しているという点ではグルメガイドと同じですね。 書籍版は約2年半ぶりの改定となりますが、すでにウェブで発表されている三つ星のほかに新たな追加調査情報などから30箇所の二つ星と80箇所の一つ星など、新たな見どころスポットが157箇所追加掲載されています。
富山県は大豊作!

富山県はミシュラン掲載のスポットがもともと多いエリアですが、今回の書籍版にも多数のスポットが新規に掲載されています。その中から3つ星を獲得した2スポットを紹介します。
立山黒部アルペンルート
2017年に3つ星を獲得し、WEB版にはすでに掲載されていましたが、書籍版には初掲載となります。 立山黒部アルペンルートは総延長37.2km、最大高低差1,975mの山岳観光ルートですが、バスやロープウェイなどを利用して気軽に壮大な景色を楽しむことができて人気です。
雪の大谷、室堂エリア
雪の大谷は立山黒部アルペンルートのことで、高さが20Mにも及ぶ雪の壁が連なる500Mほどの区間で、春に除雪を終えた後、期間限定で見ることのできる貴重な観光スポットです。
その他
2つ星を獲得したスポットとして黒部ダム、富山市ガラス美術館、国宝瑞龍寺などが新規に掲載されています。
伊豆半島も掲載スポット多数
温泉などの観光資源が豊富な伊豆半島も新規に掲載されたスポットが多数となりました。 中でも2つ星を獲得したのが城ヶ崎海岸です。 約4000万年前の噴火で出来たと言われる城ケ崎海岸は全長約9kmのピクニカルコースと自然研究路での散策が楽しめる他、スリル満点の絶景が楽しめる全長48m×高さ約23mの門脇つり橋はスリル満点の絶景スポットで、ぜひ足を運びたいですね。 その他にも文豪・川端康成の「伊豆の踊り子」の舞台としても有名な河津七滝や伊豆半島の最南端に位置する石廊崎も星を2つ獲得しての新規掲載となっています。
その他、離島などが2つ星スポットに選出
その他の2つ星獲得スポットを見てみましょう。 山陰地方では島根半島の北方約80kmに位置する隠岐諸島が2つ星を獲得しています。隠岐諸島は大小約180を超える島からなる群島で、神話や伝説で知られています。 同じく離島として南西諸島の一部である奄美群島が2つ星を得ています。亜熱帯気候の奄美群島は美しいビーチや珍しい生き物、独特の文化など見どころ満載です。
まとめ
以前、グルメガイドとしてのミシュランガイドについて記事『ミシュランガイドを知ってますか?その効果を徹底調査!』をまとめていますが、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」はフランスを中心に出版され、絶大な影響力がある媒体です。 星を獲得した観光地やその周辺には訪日旅行を検討している外国人観光客からの注目が集まるはずです。ガイドブックを参照してさらに情報を得ようとネットで検索が行われることを考慮し、ウェブサイトの充実や多言語対応などを行い、しっかりと集客につなげる準備をしてみてはいかがですか?