祇園祭の歩行者天国になった日はものすごい人で溢れかえり、アドリンクのオフィス前もすごいことになっていました。今では祇園祭だけでなく、京都の有名な観光名所はほぼすべてものすごい混雑っぷり。インバウンド政策によって京都に来る訪日外国人が増えすぎてしまいました。電車、特にバスはものすごい人です。
これを受けて、交通面からの解決策が出てきたので見ていきましょう。
日本人から混雑への不満が
地元の不満
外国人観光客が増えすぎたことで、マナーが悪い人も相対的に増えました。具体的にはお店の許可なく写真を撮るだけ撮って、何も買わないなど、トラブルによくなっています。そんな地元の不満を形にしたのがずっと続けていたライトアップをなくすことでした。このように地元の人も観光客が増えて喜んでいるかと思えば、全く逆の側面もあります。
日本人観光客も不満
京都市産業観光局が行った調査では、平成28年は『人が多い,混雑』において前年よりも1.2%不満が増えています。また、『電車,バスなどの公共交通機関』でも3.8%増えています。そんな中ようやく動き出しました。
交通面の3つのメス
1.「市バス・京都バス1日乗車券カード」100円値上げ
500円から600円に値上がりします。価格改定は平成12年以来約18年ぶりです。100円だけでは確かにあまり変わらないですが、それと同時に、
2.「京都観光1日乗車券」300円値下げ
バスだけでなく、市営地下鉄も利用できるこちらは1200円から900円へ値下げし、300円も下がります。2日乗車券でも2000円から1700円の300円値下げです。こちらの価格改定は6年以来約24年ぶりになる見通しです。
3.バス増便
混雑時での増便
人気観光スポットや通勤、通学ラッシュ時に増便し、混雑緩和を狙っています。
夜間便増便
20~40分ほど繰り下げし、増便しています。
今後のバス・地下鉄の予想
実質バスの一日乗車券は値上がりで、地下鉄は安くなるため、バスと地下鉄で分散する可能性が高いです。また、大型キャリーバッグは前回の記事の手ぶらサービスの利用が増えれば、バスや地下鉄での混雑はかなり解消されるでしょう。ただただ数字だけを追いかけて、訪日外国人を呼び込みすぎてもダメです。いかに現地の人の生活を守りつつ呼び込むかが重要です。