訪日外国人観光客の受け入れ対応について課題があげられていますが、その中でも決済手段についてはキャッシュレス化が必須と言われています。
今回はキャッシュレス化によって実現可能なさらに一歩進んだインバウンド対策についてみていきましょう。
電子決済やクレジットカードで外国人集客率アップ
日本でも電子決済がある程度普及したとはいえ、それでもまだ現金での決済が主流なのが実情ではないでしょうか? しかしクレジットカード社会のアメリカをはじめ、欧米や中国でも現金を持ち歩かないキャッシュレス決済が世界的に主流になっている、ということは前回の記事で触れた通りです。 クレジットカード対応やAlipay、WeChatPay等の電子決済に対応することは訪日外国人観光客に利便性を提供することはもちろんですが、お店側にとっても大きなメリットをもたらすことができます。
電子決済やクレジットカードでの副次効果でのドタキャン対策
インバウンド需要で国内の観光事業は盛り上がりを見せていますが、実は飲食店等はある問題に悩まされています。それは予約を連絡なしでキャンセルされてしまう、いわゆるドタキャン問題です。 外国人観光客の増加に伴い、飲食店の利用も増えているのですが、外国人はドタキャンすることをそれほど悪いことと思っていないことが多く、予約を前提にして用意していた食材がだめになってしまう等、飲食店側に実害が出るケースが増えています。 このような外国人観光客のドタキャン対策として予約の段階で料金を事前決済してもらう等の対策が実施されてきましたが、銀行振り込み等の場合海外からは面倒で実効性が低いという問題がありました。
中国では予約の段階で料金を電子決済するのが普通
ここでキャッシュレス化では最先端ともいえる中国の事例を覗いてみると、中国では口コミサイト等で飲食店を探し、予約した段階で決済まで済ませてしまうことができ、予約をした客側と予約に対して準備をする店側の両方にとってリスク回避の役割を果たしているということがわかりました。 実際に訪日を予定している中国人観光客向けに来日前に飲食店の予約を代行するサイトがサービスをしていますが、予約の段階で決済を済ませる中国人が多いとの話です。
ドタキャン対策を超えた集客手段としてキャッシュレス決済の導入を検討してみては?
クレジットカード決済や電子決済を取り入れることで外国人観光客にとっては利便性があがるわけですが、このような事前予約と決済の仕組みを活用することで確実な集客と集金が見込めるようになります。 事前決済はドタキャンを回避する対策として機能することはもちろんですが、事前予約の仕組みを外国人観光客に用意することでもう一歩踏み込んだ集客手段としても大きな可能性を秘めていると言えるのではないでしょうか?