訪日外国人観光客の増加に向けて各方面でのインバウンド対応施策が行われていますが、最新のAI技術等を用いた対応事例をご紹介します。
AI観光ボットが観光をサポート
【引用元:https://itunes.apple.com/jp/app/japan-trip-navigator/id1340750911?mt=8】
訪日外国人観光客が活用することでより簡便に観光を楽しめるスマートフォンアプリはいくつもリリースされていますが、2018年2月にリリースされた「Japan Trip Navigator」はJTB、ナビタイムジャパン、日本マイクロソフトが共同開発した注目のアプリです。 観光スポットやモデルプランの閲覧機能等ももちろん備えていますが、特に注目を集めているのが英語チャットボットを使った「Assistant機能」です。 これは巫女のキャラクター、「MIKO」がぼっととしてアプリに常駐し、ユーザーの興味に応じた周面のスポットを教えてくれる等の呼びかけを行う他、チャットでMIKOに質問をすると回答が得られたり、食事の写真をアップロードすると飲食店の情報を調べることができる等の機能を持っています。
バーチャルアイドルが訪日促進アンバサダー
【引用元:http://us.jnto.go.jp/cometojapan/】
インバウンドというと訪日外国人観光客の受け入れ以降の対応に目が行きがちですが、各国それぞれにおいて訪日促進のキャンペーンが行われています。 アメリカ市場向けの訪日促進アンバサダーとして起用されたのは有名人でも文化人でもなく、バーチャルYouTuber「キズナアイ」なのをご存知ですか? 日本発&(自称)世界初のバーチャル YouTuber、キズナアイは2016年12月1日より世界最大の動画共有サイト・YouTubeにてチャンネルを開設し、今では登録者数150万人を超えるバーチャルアイドルとして活躍しています。 アメリカ市場での訪日促進キャンペーンでは、キズナアイが日本観光の魅力を紹介する動画や記事の配信やクイズ、懸賞などさまざまな企画を通してアメリカ人視聴者と楽しみを共有し、SNSを通して日本の魅力を拡散することで訪日促進を行うのです。
人工知能「KIZUNA」が開く新しい接客の形
【引用元:https://tifana.ai/?gclid=EAIaIQobChMI66mTlb732QIVRwoqCh1R6ANjEAAYASAAEgIBgvD_BwE】
インバウンド対応で最も大変なのが外国人観光客の受け入れ先である観光地かもしれません。外国語対応が可能なスタッフが不足している中、対応が迫られていますが4か国語対応ができるスタッフを要請するのは時間も費用も掛かかり現実的ではありません。 しかし、人工知能・KIZUNAは日本語、英語、中国語、韓国語の4か国語に対応した人工知能で、端末を設置すればすぐに活用できるため、観光施設等での多言語対応の悩みの解決に一役買うことができそうです。 外国人観光客はKIZUNAの端末にテキストで疑問を入力する他、音声で話かけることで回答を得られる他、画像やテキスト等を使った回答等、口頭よりも理解しやすい回答も可能です。
未来のインバウンド対応の姿はこうかもしれない
接客対応等の分野は従来は自動化が難しいとされていましたが、人工知能にまつわる分野の技術革新によって実用レベルまで来ているようです。メディアがTVからインターネット、SNSへと短い時間で変化を続けているように、未来のインバウンド対応はITやAI技術によってより簡便なものになるのかもしれませんね。