2020年にインバウンド4000万人という政府目標に対して順調にインバウンド数は増加を続けていますが、同時に様々な問題も持ち上がっています。
中でも東京オリンピックでの宿泊施設の不足が予想されており、受け入れ先として民泊があげられたりもしていますが、民泊新法施行以降、雲行きが怪しいという見通しもあります。
そんな中、宿泊施設としてフェリー泊の取り扱いが大手宿泊予約サイトで始まりました。
東京オリンピック期間中は1日約10万室が必要
2020年に控える東京オリンピック、パラリンピックでは外国人を含めて1000万人を超える観光客が訪れるといわれていますが、宿泊者は約26万人と言われています。 開催期間は17日間ですが、この間1日あたり約10万室が必要と言われていることから、都市部を中心に ホテルの建設ラッシュが進められています。
フェリーの宿泊施設の予約が宿泊予約サイトでスタート
世界的な宿泊予約サイト、ブッキング・ドットコムは2019年1月から大阪南港と北九州の新門司港を結んでいる名門大洋フェリーを宿泊施設として予約取り扱いを国内で初めて開始しました。 今回対象となったのは2等洋室の「ツーリスト」ですが、朝食と夕食にアメニティがセットになったプランとなっています。 ツーリストは2段寝台の相部屋ですが1段ずつ個室空間が確保されており、部屋数も多いことからまずこのクラスからの販売となったようです。
フェリーの乗船券の販売チャネルは拡大傾向
フェリーの乗船券の予約は一般的には自社サイトや代理店経由となっていますが、最近は外部のチケット予約サイトやフェリー旅行をパック旅行に組み込んだプランの提供等が旅行サイトを経由して行われるようになってきています。 名門大洋フェリーでも外部サイトでの取り扱いに積極的に取り組みを見せる意向になっています。
旅行サイトでもフェリーの取り扱いに意欲的
今回名門大洋フェリーの宿泊予約を取り扱うブッキング・ドットコムではフェリーでの宿泊は世界的に注目度が高いことから取り扱いを充実させてきた、といい、今後はその他の国内フェリーも取り扱いを予定している他、インバウンドにとっても利便性向上につながるとしています。
まとめ
以前、宿泊施設不足対策としてクルーズ船をホテルシップとして利用するという計画について紹介していますが、今回のフェリー泊についても同様にホテル不足の解消に役立ちそうな気配です。 また、販売チャネルの拡大によってこれまで敷居が高かったフェリーがより身近なものになるかもしれませんね。