これまで就職活動や企業とのマッチングイベントでは人と人との対面が必要不可欠とされていました。
しかし、新型コロナウイルスが猛威を振るっている昨今、対面による就職活動や企業とのマッチングイベントは自粛せざるを得ない状況が続いています。
そんな中、非対面で新しい形の就職・採用イベントを実施したいと2020年の春頃に相談を受けました。相談主は求職者(参加者)が気軽に参加でき、従来の就職・採用イベントのような対面感のある、共闘感のあるオンライン採用イベントの形を模索しています。
対面と変わらないような状況でコミュニケーションをとりながら進行し、リアルなイベントと変わらない、またはそれ以上の盛り上がりを見せるイベントにしたいという要望から弊社はイベント会場を模したバーチャル会場を構築し、これまでにな就職・採用イベントを実現しました。
担当者の上治に話を聞きました。
導入の目的
- 求職者が場所を選ばず、オンラインで気軽に参加ができること
- 求職者と企業間のコミュニケーションが充実すること
- リアルイベントと変わらない盛り上がりや共闘感を演出すること
- オンラインならではのデータ取得を行うこと
抱えていた課題
- 新型コロナウイルスの影響で就職活動イベントの中止が相次いでいたため、オンラインでの対応が不可欠になっていた。
課題解決に向けた取り組み
Q:オンラインでの就活イベントをどのように考えていたのでしょうか。
A:当初はオンライン上に掲載した京都府の地図上に参加企業を表示し、その企業をクリックすると企業情報が閲覧でき、さらに面談が受けられるようなものを考案していました。今回は京都府内の企業に限定していたこともあって、マップ上で自分の家から近いのか、会社までのアクセスの良さなどを立地に焦点を当てていたためです。
しかし、「よりリアルに近いイベントで、もっと臨場感がほしい」との要望がありましたので、「どうぶつの森」のようにアバターを動かしながら参加ができる従来にないオンライン就職・採用イベントを提案しました。スマホやPCで自分のアバターを操作して企業説明会を模倣したバーチャル会場を歩き回ることによって、参加者にとってよりリアリティがある、今までにないオンライン就職活動の形を実現しました。
オンラインイベントの構築
Q:実作業としてはどんなことをしたのですか?
A:弊社が担当したのは、主にバーチャル会場のデザインとレイアウトの設計などの設計製作・仕組み・コンテンツ作成です。その他にも会場から企業につながるテレビ電話のしくみ、
会場から参加者向けのアンケートが回答できるしくみ、参加者向けのセミナー動画の撮影・製作、参加者向けの企業紹介動画の作成、特設サイトの製作など多岐にわたってイベント企画に携わらせていただきました。当日の運営サポートも担当し、トラブルが合った場合の対応・イベント中の会場内でのアナウンスなどを含め、イベント全体の管理ディレクションを行いました。
導入効果
- 当日バーチャル会場には約1500回以上の入室があった
- 前年のジョブパーク主催の就活リアルイベントと比べ約115%の新規登録者の集客に成功
- 600名以上のジョブパークへの新規登録者
- 参加企業約130社
- 入室数が1515
- 参加ユーザー数 464
これまでの経験を活かして
Q:アドリンクだからできたこととは?
A:デジタルコンテンツ開発・製作などの経験をもとに新型コロナウィルスのような突発的な予期せぬ自体においても臨機応変に、新しく、アドリンクの企業理念に沿ったイベントのアイディアを提案し、カタチにすることができたと考えています。
新しいイベントの形を提案することができた。また、弊社にはコンテンツ開発・制作の経験にあわせ、イベントの企画・運営の知見もあったため、コンテンツ制作から当日のイベント運営までを一挙に担うことができたのではないかと考えています。