外国人観光客インバウンド

外国人観光客インバウンドとは?

インバウンド(inbound)とは、外から訪れてくることを意味します。外国人観光客インバウンドとは、訪日旅行をしている外国人に対して行うマーケティングのこと。海外インバウンドとも呼びます。対義語にアウトバウンド(日本から海外へ旅行すること)があります。

数字で見るインバウンド観光の現状

年々増加し続けている訪日観光客。政府では2020年までに4000万人という目標を掲げています。 増加とともにニーズも多様化する訪日観光客の動向を知ることは受け入れ側である企業や自治体の方々にとっても重要な情報です。 ここではインバウンド観光の現状を知る上で基本的な情報となる訪日外国人者数や伸び方、消費動向のデータを掲載しています。

増え続ける訪日外国人数

2005年
28%672.8万人
2006年
31%733.4万人
2007年
35%834.7万人
2008年
35%835.1万人
2009年
28%679万人
2010年
36%861.1万人
2011年
26%621.9万人
2012年
35%835.8万人
2013年
43%1036.4万人
2014年
56%1341.3万人
2015年
82%1973.7万人
2016年
100%2403.9万人
2011年(621.9万人)0%
2012年(835.8万人)0%
2013年(1036.4万人)0%
2014年(1341.3万人)0%
2015年(1973.7万人)0%
2016年(2403.9万人)0%

21世紀に入って急激に増加傾向にある外国人観光客数。2016年は2403.9万人を記録しました。これは前年より429万人多く、20%以上の増加率です。訪日外国人数は東日本大震災の2011年に落ち込んだものの、それ以降は増加の一途を辿っています。外国人観光客の増加の背景には、円安やビザの要件緩和などがあります。

どこから来てる? 訪日外国人の国

2008年

2012年

2016年

※2016年のみ推定値を含む
中国 韓国 台湾 香港 タイ アジアその他 北米 ヨーロッパ オセアニア

2016年、最も日本に訪れたのは中国人でした。中国は2013年時点では13%程度で韓国・台湾についで3番目の割合でしたが、順調に数を増やしています。対して北米・ヨーロッパは数は増えているものの割合は減らしています。アジアの圧倒的な訪日数の増加が目覚ましく、国別の多様化も見られます。

爆買の終焉? 訪日外国人消費額

2016年一人あたり旅行総支出(円)

一人あたり消費額(円)
1位 米国 390,888円
2位 英国 379,202円
3位 オーストラリア 374,853円
4位 フランス 374,853円
5位 スペイン 347,963円
6位 中国 338,370円
※個人手配・ツアー・団体の訪日外国人を対象にしたデータです

2016年一人あたり旅行中支出(円)

一人あたり消費額(円)
1位 中国 240,010円
2位 オーストラリア 222,411円
3位 スペイン 215,290円
4位 ロシア 186,056円
5位 フランス 1703,69円
6位 ベトナム 167,105円
※個人手配の訪日外国人を対象にしたデータです
※旅行総支出から交通代や旅行会社への支払いを除いたものを旅行中支出と呼びます

2016年国別消費総額(億円)

※推定値含む
中国 韓国 台湾 香港 タイ 米国 英国 オーストラリア

中国人観光客が化粧品や家電をたくさん買う「爆買い」の数字が顕著に現れたデータ結果となりました。国別消費総額でも4割を超える圧倒的な消費額でその経済効果がわかります。ただし、一時は圧倒的な集客力を誇っていた中国人観光客向けの企業が不振になるなど、その爆買いの対象は確実に変わってきています。なお、韓国の一人あたり総支出額は約11万円、台湾は約19万円となりました。

旅行総支出と旅行中支出の金額に差がある米国や英国は、買い物など現地での支払い以外にかかる費用が多いことがわかります。

これからの外国人観光客インバウンド

行政や自治体では看板の翻訳や多言語人員の設置、ピクトグラムの活用などが進められていて、訪日旅行の満足度は年々増加傾向にあります(2016〜2014年で、大変満足の回答が約5割、満足の回答が9割となっています)。満足度の高さが外国人観光客増加への追い風となっているのであれば、こんなに嬉しいことはないですよね。

外国人観光客インバウンドと一言にいっても、ターゲットによってその現状にはかなり違いがあります。特定の国にしかない祝日やバケーション期間、またそれによる訪日旅行の価格の変動、訪日の目的や、国ごとの滞在期間の傾向など、様々な指標をうまく活用することで、2020に向けたこれからの外国人観光客インバウンドに備えることができます。

近頃は大都市以外でも、各国ごとに人気の地方観光地がでてきています。実際に、全く外国人が訪れなかった地方観光地が海外メディアに取り上げられたことをきっかけに、急に外国人観光客やってくるようになった事例もあります。身近にインバウンドや爆買いがない地域も、いつインバウンドの風が吹くかわかりません。

 

出典:訪日外国人旅行者統計(日本政府観光局)・訪日外国人消費動向調査(観光庁)