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インバウンドが原因?寺社などの拝観料が値上がりしている理由

東京オリンピックを2020年に控え、インバウンド需要の高まりと共に訪日外国人旅行者数4,000万人の実現に向けて様々な準備が進められています。

全国各地で訪日外国人観光客が増えているという事実がある反面、寺社仏閣等の拝観料が値上がりしているという話が聞こえてくるようになりました。
今回は拝観料の値上がりについて調査してみました。

実際のところ、拝観料は上がっているのか?

まず、本当に寺社仏閣等の拝観料が上がっているのかどうか、関西を代表とする寺社仏閣や城の拝観料、入城料を確認してみました。

清水寺

清水寺は2016年より下記の様に拝観料の値上げを行いました。

・大人300円→400円
・中学生以下200円(据え置き)

拝観料はいわゆる「清水の舞台」がある本堂に入る際に必要です。

法隆寺

法隆寺の拝観料は2015年1月に値上げが行われました。

・大人(中学生以上)1000円→1500円
・小学生500円→750円

姫路城

2009年から平成の大修理を行っていた姫路城ですが、修理期間中は立ち入りできないエリアがあったため、入城料を値下げしていましたが、2015年3月に修理を終え、入城料を下記のように値上げしました。

・15歳以上400円→1000円
・5歳~中学生100円→300円

彦根城

2017年12月11日から下記の値上げを実施しています。

・大人600円→800円

そもそも拝観料って何? 入場料との違い

ところで、拝観料とはそもそも何を指しているのでしょうか? 一般的に拝観料という場合、本来は公開していない部分や本堂等立ち入りができないエリアに入る際に支払うものということのようです。しかし寺院によって入場料という単語を使っていたり、拝観料だったりとその区別は曖昧です。

なぜ拝観料はあがるのか?

では、なぜ拝観料を値上げしなくてはいけないのでしょうか? それには諸説あります。主な拝観料値上げの理由と言われているのは下記のようなものです。

・外国人観光客の増加に伴う館内案内やパンフレットの多言語化、ガイド等の費用
・寺院の修繕費、改修費を負担するため

古い寺院や文化財の維持にはお金がかかる、というのは理解できますが、その一方で所有者が宗教法人の場合は優遇税制を受けていて、そこから修繕費等も捻出できるのでは? という疑問の声もあります。

また、少子高齢化の影響によって遠足や修学旅行客が減ったことで参拝者が減少したことも影響していると言われています。

海外の主要観光地の入場料は実はもっと高い

ここで海外に目を向けると、実は海外の主要な観光スポットの入場料は結構高かったりするという事実があります。有名なところを挙げてみましょう。

・ベルサイユ宮殿 約2000円
・ロンドン塔 約4500円
・アンコールワット 約4000円

海外でも入場料の値上げは行われており、特にアンコールワットは2017年2月から現在の入場料に値上げしましたが、倍増に近い大幅な値上げとなりました。

財務省の拝観料値上げ提案の影響も? 本当のところは不透明

一連の入場料値上げの背後には、2016年4月に財務省が文化財の所有者が自前で魅力を向上させる取り組みとして、案内板等を整備した場合に国が支援する制度の導入を検討するとした発表の影響が見て取れるとも言われています。

これは魅力が高まれば拝観料の値上げも可能、という理屈ですが、訪日観光客が日本の文化財の魅力を体験することをためらうような拝観料になった場合は本末転倒ということも考えられます。

寺院は後世に伝えられるべき貴重な文化遺産です。保存や修繕に必要な費用をどのように負担するのか、また観光資源として最大限に魅力的であるための工夫や拝観料はどのあたりなのか、再考が必要な時期に来ているのかもしれません。

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