2019年の国・地域別インバウンド数が489万人となる台湾ですが、コロナショックにより渡航制限が行われ、多くの人が海外への渡航を見合わせてきました。
今回は日本からみて重要な顧客である台湾の人々の生活はコロナショックによってどのような変化があったのか、また、海外への渡航の意欲はどのようになっているのかを株式会社ペンシルが行った台湾人の訪日旅行に関する意識調査を参照し、確認していきましょう。
コロナ禍での生活の変化は?
この調査はFacebookを使って台湾居住者をセグメントし、アンケート調査という形で行われています。 調査期間は2020年の6月1日~6月5日までとなっており、コロナ禍が一息ついたというタイミングになります。
新しく始めたこと
新しく始めたこととして通販、自炊、学習、ゲームなどが挙げられています。外出や移動が制限されたため、インドアで出来ることを始めた、という回答が多いことがわかります。その他には運動という回答も多く見受けられ、運動不足解消のために自宅で運動を始めた人も多いようですね。
やらなくなったこと
やらなくなったこととしてはやはり外出という回答が多くなりました。中には公共の場にはもう行かない、というような回答もあり、外出制限によって外出できない、というだけではなく感染に対する恐怖があることが伺えます。
コロナ禍が収束したらやりたいこと
コロナ禍が収束した後にやりたいこととして最も多い回答となったのが海外旅行で、複数回答ですが67.5%と多くの人が挙げています。続いて国内旅行という回答が47.7%となっており、外出できないというストレスが状況が落ち着いたら旅行にいって遊びたい、という意向の理由になっているのだろう、と想像できます。 その他には外食する、家族や友達に会う、映画や演劇を見に行く、といったような回答が続きますが、いずれもコロナ禍でやりたくてもやれなかったことですね。
海外への渡航再開の時期は?
台湾では2020年10月1日から海外旅行が解禁になる予定ですが、人々の予測はどのようになっているのでしょうか? 最も多い23%の回答を集めたのが2020年年末に再開、という回答で、予定通りの再開という予測ですね。続いて2021年の第1~3月に再開という回答が22%、4~6月という回答が16%となっており、2021年の6月までには再開できるだろう、という予測が全体の6割を占めるという結果になりました。
日本への渡航再開時期は?
日本への渡航再開時期についても概ね同じ回答結果となっております。最も多かったのは2021年1~3月に再開、2020年年末が19%、2021年4~6月が16%となっています。 いずれにしてもこれから1年の間には海外旅行が解禁され、日本も渡航先として有力と言って良さそうです。
まとめ
コロナ禍によって思うように行動できない、外出できないという時間が長かったため、収束後はよりアクティブに行動したいというニーズがありそうです。 特に海外への渡航が解禁となった後、1回目の海外旅行についてはこれまでの反動から消費意欲も高くなりそうなので、日本側としてはまず渡航先として日本を選んでもらうこと、そして消費の受け皿として食やアクティビティなどをしっかりと準備することが重要です。