コロナショックは世界中の人々の生活に変化をもたらし、人の移動が制限されることで多くの産業がダメージを受けています。インバウンド業界は直撃を受けているわけですが、日本国内や中国、台湾など、収束時期が遠くない国や地域も出てきています。
今回はアンケート調査を通してコロナショック以降のインバウンドの動向について
コロナショックと今後の旅程の関係は?
今回見ていく調査は宿泊施設と空港間の手荷物当日配送サービスを提供している株式会社 Airporterが自社ユーザーを対象に行ったものです。 調査はチャット形式で行われ、4月24日~27日の間に実施されました。
コロナ終息後に旅行したい場所
まず、コロナ終息後に旅行したい場所について見ていきましょう。 回答者のうち86%が日本という回答ですが、訪日経験者がアンケート対象ということもあり、元々親日家ということも考えられますね。 次に、韓国とタイ、台湾が続きますが、いずれの国も新型コロナウイルス感染症の抑え込みに成功した、または一段落したところが海外旅行先として選ばれているという傾向を見ることができます。
訪日計画がある人はいつ頃訪日を予定している?
訪日の計画がある人に対して訪日予定時期を聞いたところ、上記のような回答が得られました。 コロナが落ち着いてから、という回答が過半数を超える64%となり、まずは安心して旅行が楽しめる状況を待ちたい、という意向が伺えます。 また、アンケート実施時期が4月下旬で、日本も含め世界中で外出制限が行われていた時期でもあることが結果にも現れていると言えそうです。 しかし、2011年に入ってからの訪日を予定しているという回答が21%あることから、来年にはコロナショックも落ち着き、訪日できるだろうという予測を立てている人が多いことも伺えますね。
国・地域別の旅中予算は?
一日も早く事態が落ち着き、インバウンドが訪日できる状況になることを皆が望んでいますが、国・地域別の訪日旅行中、いわゆる旅ナカの予算についても調査結果がありますので、見てみましょう。
台湾
香港
中国
いずれの国もJNTO等がまとめた国ごとの平均消費額と比較すると潤沢な予算がありそうな結果となりましたが、今外出や旅行を制限されているということが旅行が解禁となったら目一杯楽しみたい、という意識を生んでいるのかもしれません。
まとめ
アンケートの結果から、コロナショックの後にも日本を訪れたいというインバウンドはしっかり確保できそうな印象です。訪日したい時期を年内、と答えている回答もあることから、早ければ2020年の秋頃にはインバウンドを迎えることになるかもしれません。 コロナ以前と以降では消費動向や旅程など、これまでと違う対応が求められる可能性が高いことから、早めにアフターコロナに向けた対策を準備する必要がありますね。