動画を使ったプロモーションはもはや一般的になり、一般の企業だけでなく、個人や公的機関なども積極的にYouTube等の動画配信サイトを活用しています。
今回は農林水産省が始めた動画配信プロジェクト、「BUZZ MAFF(ばずまふ)」について紹介します。
農林水産省がYouTuberに?
農林水産省が始めたのは日本の農林水産業の良さや、農山漁村の魅力を国内外に配信するというプロジェクト、「BUZZ MAFF(ばずまふ)」です。 このプロジェクトは同省の職員がそれぞれのスキル、個性を生かしてSNSで配信する、というものです。このプロジェクトのスタートにあたり、農水省では積極的に情報発信を行いたい職員やグループを省内で募集、24の応募の中から14のチームを選定しました。 この14のチームは「農林水産省公式YouTuber」として、1月7日から同省公式YouTubeチャネルを通じて配信を開始しました。
主な配信動画
では、さっそく配信されている動画の一部を紹介していきます。 1月7日からの配信のため、1月16日現在ではまだそれほど動画は多くありませんが、視聴回数などを合わせて記載しておきます。
①健康の味方 血糖仮面
配信日:1月9日 視聴回数:1417回
プロレスラーのマスクをかぶった健康の味方・血糖仮面が自らの健康診断の結果、血糖値の数値が良くなかったことをきっかけに生活を改善、次の健康診断では数値が改善したという内容です。 職員の方が自ら扮していると思われる血糖仮面はしゃべりがたどたどしいものの逆に信頼感を感じる動画になっています。
②さつまいも大好きチャンネル
配信日:1月7日 視聴回数:4334回
さつまいもへの愛が溢れすぎている職員の方が同じようにさつまいもに心を奪われた方々をゲストに招いてさつまいもの魅力について語るという動画で、第1回目はさつまいもを使った商品開発などのコンサルティングを行っているさつまいもカンパニー(株)の橋本氏を招いて、熱くさつまいもについて語り合うという内容でした。 好きだからこその熱量が動画を通して伝わってきます。
③大人のピクニック
配信日:1月7日 視聴回数:3328回
ピクニック、というと準備も含めて大げさになりがちですが、この動画は仕事帰りでも、なるべく手軽に、安価で、持続的に楽しめるピクニック動画を配信するというものです。 第1回目の動画では屋久島さんのたんかんジュースを飲みながら山梨県産のスモーク大豆と秋田県産のローストビーンズ塩を食べ比べたりする様子をセリフ無し、字幕のみで淡々と紹介しています。 女性職員の方がパンダの着ぐるみの頭部のみを着用して撮影された動画ですが、不思議なユーモアを感じる動画になっていてつい最後まで見てしまいます。 現時点では「BUZZ MAFF」としてのチャンネル登録者数は1130人、動画が9本となっており、1本あたりの平均視聴回数は2100回というところですが、今後動画が増えるにつれて更に視聴回数が増えそうですね。
まとめ
まだ配信が始まったばかりですが、この他にも専門性が高く、マニアックとも言える動画が既に配信されています。 農林水産省では国内向けの情報発信だけではなく、おいしくて安全な日本の農林水産物や食品の輸出、インバウンド向けの需要拡大にも寄与することを期待しているということなので、今後は訪日予定のインバウンドや訪日リピーターへ向けた日本の食材、食文化についての配信などが行われるのではないでしょうか? 「BUZZ MAFF」の今後に注目です。