最近の傾向としては、相次ぐ訪日外国人の増加にともなって、インバウンド対応として飲食店でも留学生を雇っているところが増えています。ただ、外国語をわかる人が正社員にいないと思わぬところで不利益を被るかもしれません。
*インバウンドとは
外国人が訪れてくる旅行のこと。 日本へのインバウンドを訪日外国人旅行または訪日旅行という。 これに対し、自国から外国へ出かける旅行をアウトバウンド(Outbound)または海外旅行という。
簡体字と繁体字の中国語訳の依頼

去年のことですが、贔屓にしてもらっている代理店から京都の飲食店からメニューの簡体字と繁体字の中国語訳の依頼がありました。 今回はA4で1枚くらいだったので、営業日2−3日でチェックして納期したんですが、代理人から真っ赤な修正依頼書が返って来ました。それはもう中国語と英語の翻訳を入れ間違えたくらいの修正が入っていました。
*アドリンクでは、翻訳の依頼はA4で1枚であれば営業日2−3日、A4で10枚なら1週間ほどでチェック・納品できます。
ロマンチックで真っ赤な修正依頼書
そこですぐさまアドリンクの中国語担当に修正依頼書を渡すと、見始めてすぐに笑い出しました。何事かと思いつつも聞いてみると、ようやくわけがわかりました。中国人の結婚式では、お品書きをロマンチックに書く習慣があって、これはまさしくそれだということでした。 どんな風に修正が書かれていたかというと、
- オムライスであれば、「とろけるような黄色の肌に包まれた美しい君」
- スパゲッティであれば、「茶色の衣でやさしく包み込まれたサラサラな長い髪」
といった具合です。
実は・・・
なぜこんな修正依頼が来てるのか代理店に聞いてみると、実はその飲食店ではインバウンド担当として、某有名大学の留学生をアルバイトで雇っていて、その人が全部のチェックをしたそうです。詳しく聞いて見ると、その留学生は自分が高学歴で語彙力が豊富であることをアピールしたいがために、こんな修正依頼を出したそうです。
インバウンド対応はちゃんとしたところに

平成28年には訪日外国人旅行者は2400万人を超え、前年比20%以上の伸び率を記録し、これからますますインバウンドの需要は高まると予測されます。それに伴って、専門の担当者を置く必要性はさらに高まっていくと思います。ただ、付け焼き刃の対策であれば、その際の損失はあなたのお店を潰しかねないかもしれません。