近年様々な分野で日本を訪れる外国人観光客の日本の文化に対する関心が高まっています。
その中でも、日本酒の人気向上が近頃注目を集めています。
特に酒蔵を訪問し、日本酒について学習するツアーに関しては観光客から人気を集めており、今後我が国の観光促進を図る材料として期待を集めています。
今回はそんな日本酒のインバウンド事情についてまとめてみました。
高まる日本酒需要
日本食に興味を持つ人の増加
NTTコム オンラインと斎藤明研究室が海外モニター(米国・英国)を対象に行った日本において関心のある文化に関するアンケートによると、約半数が日本食に興味があると回答しています。
寿司、ラーメンに続く日本酒
またその中で、印象に残った日本食として、お酒が3位にランクインしており、数ある日本食の中でも、日本酒が注目を集めていることがわかります。
海外への売り上げ3倍
寿司やラーメンといった日本食がブームとなっている中で、日本酒もその勢いを拡大しており、この10年間で日本酒の海外への売り上げはおよそ3倍にもなっていることが財務省の統計で明らかになっています。
なぜ日本酒が海外で人気を集めているのか
では、なぜここまで日本酒が海外や訪日観光客から人気を集めているのでしょうか。 欧米でのお酒といえばワイングラスを片手に飲むイメージが強いですが、昨今日本酒をワイングラスに入れて飲むことを楽しむ人たちが急増しており、これが人気に拍車をかけている原因の一つといえそうですね。 そのほかにも日本酒の持つ独特の香りや風味など、日本酒本来の味や特徴も注目されており、一つの日本食として支持されていることがわかります。
需要拡大を促進する免税
こういった日本食ブームを受け、観光庁の方でも日本酒に対する免税が進んで来ています。 2017年に始まった訪日外国人観光客に対する免税施策の中で、消費税の他に酒税を免除することが取り決められています。 こういった施策が行われていくことで観光客から日本酒が買い求めやすいものとして広まっていくことが予想されますし、EUにおいても日本酒の輸出に関して関税の撤廃が決まったことからも、ますます世界に日本酒が広がりを見せていくことになりそうですね。
まとめ
いかがでしたか? 今回は近年の日本酒ブームに関して、世界の日本酒事情についてまとめてみました。 これからどんどん日本酒は世界に広がっていくことが予想されます。 皆さんも、日本が世界に誇れる「お酒」として日本酒を飲んでみると、今まで気づかなかった新しい発見が生まれるかもしれませんね。