観光スポットの観光案内板ってご存知でしょうか?観光名所や近隣の飲食店や交通機関の情報が書いてあったりする案内板です。スマホが普及していなかった時には大活躍でしたよね。今もなお全国各地にあって、観光客の手助けになっています。ただ、この案内板、都心部は問題ないですが、田舎の観光案内板で困ったという話を外国人スタッフからよく聞きます。今回は実際にあった話に加えて、問題点を話していこうと思います。
カメラ趣味の留学生Aさんの場合
地方の観光スポットに遠出
カメラが趣味のスペイン人留学生Aさんが日本の有名な撮影スポットを回っていた時の話です。留学当初は京都市などの都市部からすぐに行くことができる有名スポットを巡っていたそうですが、そろそろ郊外の地方のスポットを回りたいということで遠出したそうです。電車とバスを駆使し、揺られること数時間。ようやく着いたその場所は秘境の地でした。
webが使えず、頼りは観光案内板だが
せっかく観光地として観光客が来ても、何も施策がなければ、コアな観光客は来ても一般化しない可能性があります。
問題点の整理
①観光案内板が多言語対応や更新されていない
地方での観光案内板は多言語化されていることがあまりないです。確かに多言語対応や更新していくのはお金がかかりますが、案内先がなかったり、多言語化されていないことで満足度が下がることもあるため、更新すべきです。
②無料wi-fiがない
出典:国土交通省観光庁『平成28年次報告書 訪日外国人の消費動向』
日本人ならスマホでサッと調べれますが、外国人はwi-fiが繋がっている場所でないとweb接続できないことが多いです。最近はレンタルsimカードも普及し始めていますが、まだまだ自前のスマホを持ってきて、無料wi-fiに繋げているケースが多いです。滞在中に便利なものとしても1位にあげているのがこの無料wi-fiです。
まとめ
全国各地にある観光案内板。しかし、このようにかなり劣化が激しくなっていたり、掲載の建物が運営していなかったりなどよくあります。さらに、日本語だけの案内しかないというのも珍しくありません。インバウンドが急増する昨今において、地域活性化として是が非でも外国人を集めたい地域は多いはずですが、このような問題があるとリピーターや口コミには繋がってきません。
確かに観光案内板を刷新したり、無料wifiを設置や外国人窓口を作るのはコストがかかりますが、何もなくても人は集まりませんし、劣化した観光案内板をそのままにしておいても、リスクがあります。そろそろ先延ばしせずに解決して行く必要があるのではないでしょうか。