つい最近も沖縄で逮捕者が出た白タク問題。沖縄中心でまだ他には波及していないと思っていたのですが、全くそんなことはなかったです。この問題を放置すると、これからタクシー運転手はすべて中国人になる可能性があります。それほど打つ手なしの白タク問題。詳しく見ていきましょう。
白タクとは
法的定義などタクシー事業は、道路運送法上の「一般乗用旅客自動車運送事業」である。事業用自動車を示す緑地に白字(軽自動車のタクシーは黒地に黄字)、3ナンバー又は5ナンバーのナンバープレートがつけられる。自家用自動車を用いて無資格で営業しているものは白タクと呼ばれ、違法である。
wikiより
中国人利用者が多い白タクアプリ『皇包車』では・・・
東京 → 1928人大阪 → 1361人北海道 → 299人沖縄 → 166人※2017年10月20日現在
中国人の人気が高い都市にはこんなにもたくさんドライバーがいるようです。増加量がものすごくて、毎日のようにドライバーが増えています。
日本のタクシーとのサービス比較
価格
大阪で5時間チャーターしても829元(約1万4千円)で、日本の大手タクシー会社の料金(2万4200円)より1万円も安く設定されています。このように日本のタクシーと比較しても安くなっています。また、アルファードやハイエースなどたくさん乗れる白タクも多く、人数割りするとさらにお得です。
カード決済
前回の記事『【Alipay事例紹介】現金社会はもう時代遅れ?スマート化する支払い方法』でも書いたように中国ではキャッシュレスが普通になっています。中国人のインバウンドを考えるならアリペイやwechat payの導入は必須でしょう。しかし、日本のタクシーで導入されているところは少なく、クレジットカードすらも対応していないところもあるくらいです。
アプリ、サービス
日本にはタクシー配車アプリ「全国タクシー」というアプリがあります。こちらは日本全国のタクシー会社と提携しており、スマホで簡単にタクシーを配車できるサービスです。
しかし、あまり使い勝手がよくありません。ただ、その場で使えるタクシー会社を選び、手配しやすいくらいしかメリットがなく、Uberや中国の配車アプリのように、ドライバー情報やドライバーの評価、事前の電子決済(一部例外あり)などはできません。筆者も東京、京都、新潟で使用した際に来るのが遅かったり、指定されたナンバープレートとは別の車が来たりなど。まだまだサービスとして弱い部分が大きいと感じました。
なぜ白タクを締め出すことができないのか
ちなみに、なぜここまで白タクが急増するのかといえば、白タクを摘発するのは難しいからです。摘発するにはその場でお金のやり取りがあったという事実がいるわけですが、事前の決済やアリペイ、wechat payによってその場でのお金のやり取りがほばありません。また、「友達を送り届けている」ということにすれば、それ以上追求できないため問題化しません。
今後、日本人が白タクを利用する可能性
この可能性は大きいと感じています。最初は外国人ドライバーが怖いと思ってもいつかは慣れます。ちょっと前まではコンビニ店員に外国人が雇用されてる違和感がありましたが、今ではもう普通の光景です。そのため、明らかに白タクの方が安いこともあり、相当数日本人が白タクを使うだろうと予測しています。
これからタクシー業界はどうしたら良いのか
今以上のクォリティーや価格競争で勝てるサービスに転換するのが近道ではないでしょうか。もし何も対策を打たずにそのままにしておくと、数年後にはタクシー=白タクになる可能性があります。