日本人にも大人気のいちごですが、実は日本産のいちごは海外でもそのクオリティーの高さから人気を博しています。
ただフルーツとしての人気に留まらず、「体験する」という要素を兼ね備えて訪日外国人からも大きな支持を得ているのです。
いちご体験の売り上げ
いちごを体験する、と言えばその代表的なものが「いちご狩り」がありますが、その他にも最近では「いちごの日」と題したフェアや食イベントなどが数多く開催されています。有名ホテルでのいちごビュッフェなど、街中でよく広告を見かけるものもありますね。 このようにいちごが注目される理由の一つに、いちごが稼げるフルーツであるということがあります。 国産のいちごはその品質の高さから日本人の間だけでなく海外でも人気です。過去に日本のいちご品種の苗が韓国に流出した際には、もし日本から海外輸出していたら得られた利益は最大220億円にもなると農林水産省が試算しました。 このことからも、インバウンドに注目したいちご体験には高い売り上げが期待されるのです。
いちご体験農家の紹介
実際にいちご体験としていちご狩りを実施している「江間いちご狩りセンター」は、地元いちご農家が集まって運営しています。 この施設でも、外国人観光客の増加が見られているといい、実際の来場者もそのいちごのクオリティーの高さに感動し、毎年のように訪れる人もいるようです。
【江間いちご狩りセンター】
大人1名30分食べ放題
平成29年12月15日~平成30年1月3日 | 1,800円 |
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平成30年1月4日~平成30年2月28日 | 1,600円 |
平成30年3月1日~平成30年3月31日 | 1,400円 |
平成30年4月1日~平成30年4月30日 | 1,200円 |
平成30年5月1日~平成30年5月6日 | 1,000円 |
HP:http://ema-ichigo.com/
なぜこんなにもいちご体験が流行っているのか?
海外では日本産いちごが高級
日本でも安価ではないいちごですが、海外に輸出されると同じいちごでも約2倍の値段で販売されます。というのも、他国で生産されるいちごと比較してその大きさや甘みが高く評価されており、高い値段であっても需要があるのです。 日本で1パック(約8個)200~300円の商品も、海外では1000円を超えることがあります。そんないちごを1500円前後で30分食べ放題といういちご狩り、訪日外国人にとっては非常に魅力的です。訪日観光の一環としていちご体験を選ぶ人が増えるのも納得です。
どこの国に受けているのか?
いちごを加工せずにそのまま食べる習慣が根付いている東南アジア諸国の人々に、いちご体験は特に人気です。マレーシアやタイなどは暖かく、いちごが酸っぱくなる傾向があります。このため、そんな国の人々にとって日本のビニール栽培いちごは甘くて美味しいという印象が強いのです。 訪日観光客の7割近くを占める東南アジア諸国の人々に人気、ということはつまり、これからも「いちご体験」のインバウンド需要は高まりを見せるでしょう。