訪日外国人の滞在先と言えばかつてはゴールデンルートに集中していますが、訪日リピーターが増加するにつれて地方を訪れるインバウンドも増えています。
地方がインバウンドを誘致するためには適切なプロモーションが必要ですが、ターゲットにアピールする旅行商品やサービスの開発も必要になります。
そのような商品、サービス開発をスムーズに行うための旅行がモニターツアーです。
モニターツアーとは?
モニターツアーとは一般のモニターに旅行を体験してもらうことで旅行の内容に関しての調査報告をしてもらうという旅行の一形態をさしています。 インバウンドを誘致したいけれど地元の観光資源を自分達で評価するのはかなり難しいのですが、実際に外国人の目線で体験してもらうことで自分達では気づいていなかった魅力を発見できる可能性もありますし、逆にウィークポイントが明らかになることもあります また、モニターツアーによってインバウンドの受け入れに慣れていない地域はインバウンド受け入れに何をすればいいのかを確認できる、という効果も期待できます。
各地で活発化するモニターツアー
このように的確なプロモーション、旅行商品の開発やブラッシュアップにはモニターツアーが有効なのですが、各地でモニターツアーが活発化しています。
世界遺産平泉・一関DMOは初のモニターツアー開催
岩手県平泉、一関地域の活性化を目指す世界遺産平泉・一関DMOでは一関市千厩町に中国、台湾、オーストラリア出身の9人の外国人が参加するモニターツアーを2月25日に初めて開催しました。 参加者は華やかな着物姿で町内を散策し、地域の魅力を体験するとともにインバウンドの誘客を促進するためのアイディアを出し合い、地域の魅力を発信しました。
愛知県は調査と発信を兼ねたモニターツアーを実施
愛知県では収穫体験ができる農園や愛知県産の農作物を使用したレストランをめぐるモニターツアーを 2月2日に実施しました。 このツアーは今年2回目となっており、県内在住のインドネシア人、ベトナム人、ブラジル人等からなる9名の調査員がツアー体験の内容や感想をSNSを通じて発信するというもので、調査と魅力発信の2つを目的としています。
モニターツアーを実施する際のポイント
モニターツアーは地元の観光資源やサービス、商品に対して外国人の目線による評価を把握することができますが、漠然と外国人を複数名集めてモニターツアーを行っても期待するような成果が得られない可能性もあります。
アドリンクでもモニターツアー実施!
アドリンクではモニターツアーに調査員として参加した外国人の旅行先での体験をそのままレポートするのではなく、調査員がディスカッションを行うことでそれぞれの体験を共有し、その上でサービスや商品についてのフラットな意見に加えてより発展的なフィードバックを得ることができます。 また、地域の観光資源やアクセス手段に合わせてターゲットを選定するのがインバウンドプロモーションを成功させるポイントになりますが、アドリンクでは地域のニーズに合わせてターゲット候補を提案、多国籍な調査員を構成することで各国の嗜好と地域との親和性を的確に把握できるモニターツアーを用意することができます。 モニターツアーに興味があるけれど、どのようなツアーが適当なのかわからない、という自治体や観光関係者の方はアドリンクにご相談ください。